将棋のルール

対局マナーについて

将棋のルールはとても簡単です。基本的に、玉将、金将、銀将、桂馬、香車、飛車、角行、歩兵の8種類の駒の動かし方を覚えるだけでよく、誰でもすぐに将棋を指せるようになれます。

 

けれども、将棋の世界にはルールとは別に一般常識として守るべき「対局マナー」という概念があることも知っておく必要があります。将棋は人と人がごく近い距離で向かい合って行われるゲームなので、礼儀を守らないような相手と指していると険悪な雰囲気になってしまい、お互いに対戦を楽しむことが出来ません。

 

将棋を学ぶ際は、ルールだけでなく、最低限守るべき対局マナーについてもしっかり把握しておきましょう。

 

一つ目の注意点は、「挨拶を心がけること」です。これは人として当たり前のことですが、対局を始める際には「お願いします」、終了の際には「ありがとうございました」の礼を心がけましょう。

 

負けた際に無言のまま無愛想に離席する人がいますが、これは相手に対して非常に失礼なマナー違反です。勝敗に関係なく、礼儀は守りましょう。

 

二つ目の注意点は、「待ったをしないこと」です。

 

一度自分の指した手を取り消すのは、対局の進行を阻害する遅延行為となりマナー違反です。言うまでもありませんが、相手の見ていないところで密かに自分の手をすりかえるような行為もしてはいけません。

 

三つ目の注意点は、「騒音を立てないこと」です。駒を盤に叩きつけたり相手にやたらと話しかけたりして集中を邪魔するような行為はマナー違反です。

 

友達同士でわいわい騒ぎながら指すのも将棋の楽しさの一つですが、相手の思考の妨げとならないように気をつけましょう。

 

四つ目の注意点は、「長考を避けること」です。将棋は頭を使うゲームですから戦略を練る際に時間がかかるのは仕方ありません。

 

しかし、いい手が思い浮かばない時にあまりにも長時間相手を待たせてしまうのはマナー違反です。少しでも早く対局を進められるように、日頃から訓練を積んでおくことが大切です。